影響力の武器
つい最近まで,寒かったのに,急に暖かくなりましたね。
岐阜駅前のロータリー付近にある木々にも花がつきはじめました。
私の鼻にも花粉がつきはじめました(*_*)
最近,「影響力の武器」という本について耳にする機会がありました。
この本の著者は,社会心理学者のロバート・Bチャルディーニであり,影響力が不当・不愉快なやり方で用いられたときに,どのように対抗すべきか伝えるために書かれたもののようです。
しかし,実際には,影響力を与えたいと考える側,すなわち,会社経営者やセールスマンなどの方面の方に特に読まれており,絶賛されているようです。
どのような本かは是非読んでいただきたいのですが,ざっくりいうと,人の心理学的原理に基づき,人が自分の要求を通すための武器として大きく6つのカテゴリーに分類し,紹介されています。
ここでは,一つだけ簡単にご紹介したいと思います。
人から何かしてもらったら,自身も似たような形でお返しをしなくては,と思うことはありませんか。
これを「返報性」というそうです。
何かしてもらってそのままにしておくのは気になるため,それを取り除こうと,受けたものよりも大きなものを返すことが多いそうです。
しかも,嫌いな人から何かしてもらった場合にも,同じように何か返さないとと思いますよね。
このように,好意的な人,そうでない人にかかわらず,先に与える(ギブ)をすることにより,より大きなお返しを(テイク)を受けとることが可能となるらしいです。
この返報性はよくよく考えると,日常生活や仕事にも使われていますよね。
例えば,和解に向けて交渉を行う場合,こちらから先にある点で譲歩を見せて,相手方からは他の点での譲歩を引き出す,そして,総合的にみれば,こちらの方が有利な形になるようにするといったことはよくあります。
他の5つの要素についても,普段の生活にとても活かせる内容ですので,仕事に活かしたいと思います。
気が向いたら,是非読んでみてください。