ストーカー行為の規制について
昨今,ストーカーの認知件数が年間1万4000件を超えた状態が続いているようです。
このストーカー行為を規制する法律を,「ストーカー行為等の規制等に関する法律(以下「ストーカー規制法」)」といいます。
ストーカー行為等に対しては,警察による警告や公安委員会による禁止命令など相手方の行為を抑制させるための規定を設けています。
しかし,これらの措置をとる前提として,まずは,相手方の行為がストーカー規制法で定める「つきまとい等」に該当しなければなりません。
昨年,1000通を超える連続メールが「つきまとい等」にあたらず,立件が見送られ,結果的に重大犯罪に至ってしまった事件がありました。
ストーカー規制法は平成12年に作られたため,メールが広く普及しておらず,規制の対象となっていなかったのです。
この事件を受けて,現在,ストーカー規制法の法改正についていろいろ議論がなされています。
なお,警視庁のストーカー規制法の説明はこちらへ。