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韓国における法曹一元化

「自由と正義」(平成25年6月号)に韓国で導入された法曹一元化についての記事がありました。

日本では,司法試験に合格後,司法研修所を経て,弁護士,検察官,裁判官のいずれかに就きます。

裁判官に任官すれば,原則として定年まで勤めます。

このような形をキャリア制といいます。

これに対して,法曹一元制度では,一定年数経験を積んだ弁護士が裁判官に任官します。

韓国は,従来,日本と同じキャリアシステムを採用していましたが,2013年からは法曹一元制度を導入しました。

裁判官として紛争を解決するには,社会常識が豊かであることが必要だということを強調する立場からは,

経験豊な弁護士が裁判官になる法曹一元化の制度は望ましいものとされます。

韓国が法曹一元化を導入した背景には様々な事情があるようですが,今後,日本でも法曹一元化の議論が活発になるかもしれませんね。